CASE

加工事例

2019/03/25

粘土鉱物を多く含む試料の薄片試料を納品いたしました

電力中央研究所 様

【概要】粘土鉱物を多く含む試料の薄片試料の作製
【試料】粘土鉱物を多く含む風化した岩石
【作製方法】前処理(樹脂包埋)、乾式(洗浄にエタノール)

【担当者からのコメント】
風化した粘土鉱物を多く含む試料は、脆弱なため補強が必須です。また、水によって膨張するため水が使えません。さらに、試料内に風化した部分と新鮮な鉱物が混在し、硬度差があります。そのため、接着面・仕上げ面を作る時に、硬い箇所を磨こうとするあまり、気付けば硬度が低い箇所がどんどん消失してしまい、結果的に凸凹になってしまう恐れがあります。通常の仕上げ工程では、それが顕著に出てしまいます。そうならない為に、力加減や研磨材の種類の選定など、考慮して作製する必要がありました。粘土鉱物を含む試料の薄片作製は、非常に難易度が高いですが、このように経験できて、また一つ技術の蓄積ができたことは、技術者として嬉しく思います。 

お客様の声

薄片表面の平滑さが分析精度に大きく影響を与えるため、丁寧に薄片を作製して頂き非常にありがたいです。