CASE

加工事例

2018/06/30

ヤベオオツノジカの骨化石の薄片を制作いたしました

岡山理科大学 様

【作製方法】 湿式法(潤滑液:オイル)、非加熱にて作製

【担当者からのコメント】
現生または、それに近い化石は、(1)脂を含んでいる(2)試料が動く(膨潤する)ため研磨面が定まらない(3)接着後に剥離しやすい(4)最適な厚さが試料によって異なることから、通常の岩石よりも難易度が高く、技術的な工夫が必要になります。具体的には、水の使用や加熱は避け、さらに、完成まで短時間で仕上げる必要があります。また今回は、残された試料が僅かで、一回も失敗は許されないケースでした。本件は、緊張感とともに自身が持つスキルを十分に発揮することができ非常にやりがいを感じた依頼でした。