
【概要】貝の研磨薄片
【試料】貝
【作製方法】湿式と乾式
【担当者からのコメント】
貝の薄片は、作業中にひび割れを起こしてしまうことが課題です。
そのため、厚さ調整の仕上げは、手作業で、柔らかい部類の研磨剤を用いました。
最後の表面仕上げは、乾式にてアルミナ。
今回は、依頼者の観察したい対象が、貝殻ではなく付着物でしたので。
貝の厚さやヒビは特に影響はないと思われますが、
こうした機会を大切に。ヒビ割れしないためにはどうするか。の検討ができたことは自身の大きな経験となりました。
付着物は貝に比べて軟らかいので、硬度の異なる試料を平滑に仕上げるために、
反転法と乾式法を用いて作製しました。
お客様の声
貴重かつ扱いの難しいサンプルの薄片依頼でいつも利用させていただいており、今回も貝殻の表面物質を観察するために依頼いたしました。貝殻の特性上、形状が薄片作成時に難しいこと、また付着物と貝殻とで硬さが大きく異なることから薄片作成が極めて難しかったと推察されますが、今回も要望通り作成いただけました。今後の分析が楽しみです。いつもありがとうございました。








